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歯とお口をテーマにミュゼホワイトニングがお伝えします!

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ホームホワイトニングとは?オフィスホワイトニングとの違いや効果が知りたい!

マウスピースと薬剤

「ホームホワイトニング」ってどんなもの?

「ホームホワイトニング」は、歯科医院に何度も通わずに自宅でできるホワイトニングです。もちろん自宅以外でも、道具と材料があればどこでも行うことが可能です。
マウスピースにホワイトニング用の薬剤を入れて装着することで、自分のタイミングで歯を白くすることができるという点が特徴です。

ホームホワイトニングのメリットは?

一度歯科医院でマウスピースの作成と薬剤の処方を受ければ、自分のタイミングでいつでもできることがメリットです。そのため仕事などが忙しくて歯医者さんに通えないという方に人気があります。
また、オフィスホワイトニングと比べて色素の分解が細かくなるため、色戻りまでの期間が長い(=色持ちが良い)と言う点がメリットの1つです。ゆっくり時間を掛けて白くすることで、歯の表面荒れも抑えることができ、透明感のある自然な仕上がりになります。

ホームホワイトニングのデメリットとは

マウスピースの装着時間は1日1回30分から長いもので就寝中ずっとなど様々ですが(※1)、白さに満足するまでは毎日使用することが勧められており、自分で行うのが面倒な人には厳しいかもしれません。
さらにホームホワイトニングをした直後は飲食物の色を吸収しやすい時間があり、白以外の色の付いた飲食物・タバコなどは数十分から数時間我慢する必要(飲食制限)があります。
また、歯科医師の手を使わず個人で使用ができるよう低濃度の薬剤を使用するため、オフィスホワイトニングに比べると1回の装着時間が長く、白くなるまでに掛かる期間も長くなる傾向にあります。

※1:メーカーや薬剤タイプ、濃度により1度の装着時間が異なります。

オフィスホワイトニングとの違いは?

「オフィスホワイトニング」とは歯医者さんで歯科医師や歯科衛生士の手で施術を行うホワイトニングです。有資格者が行うため薬機法で制限されている高濃度の薬剤を使用することができます。
そのため、歯が白くなるスピードはホームホワイトニングよりも早いといえます。

白くなるスピード:オフィスホワイトニング>ホームホワイトニング
自然な白さ・ツヤ:ホームホワイトニング>オフィスホワイトニング
1回の価格:ホームホワイトニング>オフィスホワイトニング

ホームホワイトニングで効果が出るまでの期間

なぜ漂白効果が出るまで時間がかかるの?
オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングともに、歯の表面の着色を落とし内部にある着色有機質を分解することで歯を白くしていきます。
一般的なオフィスホワイトニングではこれに加えて、表面の構造を変化(表面荒れ)させることで光の乱反射を起こし、内部の色を透けにくくする『マスキング効果』が加わります。このマスキング効果がホームホワイトニングでは起こらない分、同じ白さになるまでの回数(期間)がかかってきます。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング、どちらが効果的?
どちらがより効果的であるかは期間と目的にもよって答えの分かれるところです。最終的に満足できる白さになるまで「続けることができるか」という点も重要でしょう。
「早く白く、そして白さを長持ちさせたい!」という場合、「デュアルホワイトニング」という方法がもっとも効果的です。デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせたもので、両方のホワイトニングのメリット・デメリットがあります。
自然な白さで色が戻りにくいというホームホワイトニングのメリットと短期間で効果が期待できるオフィスホワイトニングメリットの両方を得ることができる反面、2つのホワイトニングを併用する金銭コスト、ホワイトニング期間中の知覚過敏(※2)が起こりやすくなるデメリットなどもあります。

※2:オフィスホワイトニングに比べ、ホームホワイトニングの方が歯牙に対する侵襲は深く、痛みが出やすくなります。

ホームホワイトニングを行う際に必要なものは?

ホームホワイトニングに必要なものは、基本的に以下の二つです。

マウスピース
マウスピースにホワイトニングの薬剤を入れて装着する事で、薬剤を歯へ浸透させます。
ジェル(=薬剤)
ホワイトニングの薬剤はマウスピースに乗りやすいようジェル状になっています。ジェル状の薬剤は歯磨き粉のような感覚で取り扱う事ができます。
ホームホワイトニングは患者さん自身に任せる部分が多いため、歯科医師や歯科衛生士のような有資格者でなくても使いやすいように設計されています。

ホームホワイトニングの手順《一例》(※3)

1.色の記録取り
患者さんの歯がどれだけ白くなったのか後日比較できるように、ホワイトニングを開始する前の色を記録、もしくは撮影しておきます。
また、患者さんがどの程度歯を白くしたいのか希望を聞いて、ホワイトニング薬剤の強さを決めます。

2.マウスピースの製作
ホワイトニングに必要なマウスピースを作ります。歯全体の型取りをして、患者さん専用のマウスピースができたらホワイトニングの準備が完了です。
マウスピースは取扱方法を間違えると壊れたり、変形してしまうことがあるので、取扱方法には注意しましょう。

3.ホワイトニング開始
マウスピースができて、ホワイトニングの薬剤も手元に届いたらホワイトニングの開始です。衛生的に保つように、マウスピースは使用したら毎日水洗いし、乾燥させてから専用のケースで保管をするようにしましょう。

※3:上記手順は一例です。手順は医院や薬剤種類により異なる場合があります。

ホームホワイトニングの注意点

ホワイトニング効果が出にくい歯とは?
ホワイトニングは「歯」の着色有機質を分解・漂白しますので、被せ物や詰め物自体は漂白することができません。他にも、歯の神経が死んでいる場合や神経の治療をしたことがある歯も白くなりにくいです。このような歯については、ホワイトニングではなく〈被せ物〉や、〈歯のマニキュア〉をすることで白く見せる方法があります。

ホームホワイトニングに適さない人とは?
ホームホワイトニングで使用する薬剤は、主に過酸化水素や過酸化尿素です。これらが発生させるラジカル(化学反応)によって漂白させていきますが、過酸化水素や過酸化尿素はホワイトニングで使用する濃度で身体に入ってしまうと、炎症を起こすことがあります。(※4)
身体に入らないようにマウスピースを着用するため基本的には心配ありませんが、妊娠中の方や授乳中の方の場合は、万が一の事に備えホワイトニングは控えることをお勧めします。
また、薬剤が発生させる刺激で痛みが出ることがありますので、虫歯や知覚過敏で悩んでいる場合は、それぞれの治療からスタートしましょう。

ホームホワイトニングの安全性
ホームホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士といった有資格者ではなく、患者さん本人が行わなければいけないため、安全性について不安があるかもしれません。
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べて薬剤の濃度を低くし、長期間使用ができるように作られているため、基本的に安全性には問題がないと考えられます。

※4:過酸化水素(および過酸化尿素)という物質自体は常に生体内で生成と分解を繰り返しています。濃度の高いものでは生体内の分解速度が追いつかず、濃度が刺激となり炎症を引き起こすことがあります。オフィスホワイトニングで使用する過酸化水素は一般的に35%ほどで、薬機法で劇物指定となりますが、歯に使用する場合は、歯科医師および歯科医師の指導のもと衛生士が取り扱うことが許可されています。
過酸化水素・過酸化尿素はもともと生体内に存在するものであり、すぐに分解され水と酸素に分かれますので、一口に《有害》というものではありません。

ホワイトニング効果を長持ちさせるには

せっかくホワイトニングをしてもすぐに着色するのであればちょっと考えてしまいますよね。
ホワイトニング後にどう対処するかも〈白さの続く期間〉を左右する重要なポイントになります。ホワイトニング後は以下のことに気を付けて、効果をより長持ちさせましょう。

着色成分の含まれる飲食物・嗜好品に注意
ステイン(=着色汚れ)の原因となる飲食物といえば、コーヒー・お茶・ワインなどが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。他にも、色の強い食べ物や飲み物は着色成分が多く含まれています。
これらのものを摂取した後、汚れがこびりつく前にすぐに落とすことが《色戻りの防止》に有効です。飲食の直後や、タバコを吸った後などにもお水で口をゆすぐ習慣をつけましょう。

汚れの付着を予防するトリートメント・コーティング
汚れが歯に付着すること自体を予防するトリートメント剤やコーティング剤の利用も白さの持続に役立ちます。
「分割ポリリン酸(※5)」配合のホワイトニング剤やトリートメント剤には、歯の表面に着色汚れを付着させにくくする働きがあります。さらに歯質を強化する働きがあるため、色戻りだけでなく、虫歯・歯周病、知覚過敏の予防ができます。

※5:
分割ポリリン酸®(EXポリリン酸®)は、歯面の汚れを落とす・汚れがつかないようにする、白さを増す・口腔内を清潔にして口腔環境を整えるという要素を備えた新たなホワイトニング成分です。

まとめ

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングでは、主に薬剤の濃度に大きな違いがあります。また、施術者が歯科医師・歯科衛生士(有資格者)なのか、患者さん自身なのかといった点でも大きく異なります。
ホームホワイトニングは、患者さんが自ら管理しなければならないことが多く、少し手間がかかりますが、自分の好きな時間やタイミングに合わせてホワイトニングができるのは大きなメリットです。

ホワイトニング後は、飲食後のケアも意識するとホワイトニングの効果を長持ちさせることができます。飲食直後のうがいなどを生活習慣に取り入れるほか、歯科医院でのトリートメントやコーティング施術による着色汚れ対策も効果的です。

当サイトのコラム監修ドクター
医療法人財団匡仁会 理事長 歯科医師 末光 妙子
日本大学松戸歯学部附属病院勤務後、一般歯科医院にてインプラント・矯正を軸に診療を行う。2010年4月よりホワイトニング専門医師として勤務。
現在は医療法人財団 匡仁会の理事長を務めながら、ホワイトニングの技術や知識を全国の歯科医院に広める活動をしています。ホワイトニングのスペシャリストとして、またお口のケア全般について幅広い知識があり、「必白仕事人」の異名を持つ。メディアにも多数出演。

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