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【歯科医師監修】口臭をケアするにはどうすればいい?原因とおすすめの予防・対策方法を紹介

口臭の種類やチェック方法を歯科観点からご説明

  • 口臭

2019-10-12

執筆:医療法人財団匡仁会理事長 - 末光妙子

男性と子供

目次

ご自分の口臭について不安になった経験はありませんか?日頃からエチケットとしてケアや予防をしておきたいと思っても、具体的に何をすればよいのかわからないかもしれません。口臭に対しては入念な歯磨きや口臭予防ガムだけでは不十分な場合もあります。今回は歯科医師の観点から、口臭の原因や対処方法 について詳しくご説明いたします。

口臭の原因とは?

鼻をつまむ女性

口臭のほとんどは、剥がれ落ちた粘膜・唾液・食べ物のかすに含まれるタンパク質が、口内の常在菌によって分解・発酵されることによって発生します。
誰にでもあるもので、個人差はあるものの、通常は周囲に多大な不快感を与えるほどの臭いではありません。
厄介なのは〈口内環境の乱れによって発生する、よりひどく強烈な口臭〉です。治療または対策を必要とするひどい口臭の原因8つを説明していきます。

〈虫歯〉

虫歯には独特の臭いがあり、虫歯が進行するにしたがって臭いもきつくなります。
また、虫歯の穴に食べかすなどが溜まると、細菌が繁殖して歯垢=プラークに変わり、臭いを発します。虫歯が神経組織を侵すようになると、強い腐敗臭がすることも。

〈入れ歯・差し歯〉

もともとの歯と人工歯(入れ歯・差し歯)の間は、汚れや食べカスが詰まりやすい部分です。細かい隙間のため磨きにくく、隅々まできれいに磨けないことから、汚れが溜まったままの状態になりやすく、口臭の原因になります。
また、差し歯自体が劣化することで口の中が不衛生になり、それが口臭の原因になる場合もあります。差し歯の腐食から歯茎に隙間ができ、そこにさらに虫歯ができることで口臭につながる恐れもあります。

〈歯周病〉

歯垢内で増殖した歯周病原因菌が「揮発性硫黄化合物」のガスを放出することで口臭が発生します。
さらに歯周病が進行して炎症部分が化膿するとガスに膿の臭いが混ざり、より強い悪臭となります。その臭いは〈生ごみのような臭い・腐った玉ねぎの臭い・卵が腐ったような臭い〉と例えられることもあるほどです。

〈ドライマウス〉

通常、人間の体は1日に1~1.5リットルの唾液を出し、唾液が口の中にある食べカスなどの汚れを洗浄してくれます。しかし、水分不足や口呼吸などで口の中が乾燥すると、汚れが流れずにとどまり、細菌が繁殖して臭ってしまうのです。
緊張やストレス、お薬などが原因で唾液が分泌されにくくなり、口腔内が乾いてしまうこともあります。また、入れ歯が唾液腺をふさいだり、入れ歯の状態が合わないことがストレスとなりドライマウスにつながるなど、入れ歯がきっかけとなるケースもあります。

〈舌苔(ぜったい)〉

舌苔とは舌の表面に付着する白っぽいもので、口臭のもととなる細菌やタンパク質を多量に含んでいます。
体調不良の時には舌苔が厚くなり、臭いも強くなります。
また、舌の表面を傷つけてしまうような刺激の強い舌磨きをすると、口臭を悪化させかねないので要注意です。

〈膿栓(のうせん)〉

膿栓とは喉の奥の両脇にある扁桃にできる乳白色の小さな塊で、扁桃によって体内への侵入を拒まれたウィルスや細菌の死骸が溜まったものです。潰すと硫黄のような悪臭を放つことから、臭い玉と称されています。
通常は飲み込んだり、咳をした拍子に口外へ排出されたりして臭いを発することはありませんが、唾液の量が減ると膿栓が過剰に増え、口臭を引き起こすことも。

〈喉・肺からの臭い〉

厳密にいえば、これは口臭ではなく「呼吸臭」にあたります。口から発せられるという点で共通しているので、しっかり対策しておきたいものの1つです。
咽頭炎や喉頭炎などの炎症があると、タンパク質を多く含む血液や膿が口の中に出て臭いを発することがあります。呼吸器官系・消化器官系の病気が口臭の原因になることもあります。

〈胃腸の調子によるもの〉

胃腸の状態がよくないと、食べたものが分解・排泄されずに体内にとどまり、発酵してガスが発生することがあります。すると、血流によって肺に流れてきたガスが、呼吸に乗って口臭として排出されてしまいます。
また、胃腸にトラブルを抱えていると舌苔も発生しやすく、そこから口臭になる場合もあります。

胃の臭いが口臭になると勘違いされがちですが、実際のところ胃のガスが口まで上がってくるのは、げっぷか嘔吐をした時に限ったことです。胃の臭いが口臭に直接影響を及ぼすことはありません。

口臭の種類

生理的な口臭・病的な口臭

口臭は主に以下の2タイプに分けることができます。

生理的な口臭

「加齢性口臭」「ホルモンの変調によって発生する妊娠時口臭」「ニンニクやネギなどの食べ物による口臭」「酒やタバコなどの嗜好品による口臭」などがあげられます。また、「起床時や空腹時に発生する口臭」も生理現象のひとつです。
いずれも一時的なもので口内を清潔にしていれば時間とともに消える臭いなので、通常は治療の必要はありません。

病的な口臭

口臭にかかわるのは、「歯周病」や「歯肉炎」などの歯科領域の疾患が圧倒的多数ですが、それ以外にも「蓄膿症」や「扁桃炎」などの耳鼻科領域の疾患や、代謝異常や遺伝的疾患を含む糖尿病や肝臓・腎臓の病など全身疾患によって引き起こされる口臭があります。
また、身体的な病気だけでなく、心理的な問題にかかわる口臭もあります。 臭いの有無にかかわらず口臭を過剰に意識する「自臭症」や、自分の臭いによって他人から忌避されているのではと思い込む「自己臭症」などは、コミュニケーションがうまく取れなくなる神経症性障害や、被害妄想などを含む精神病性障害を引き起こしかねません。

口臭のチェック方法

鼻を押さえる女性

舌、歯茎、扁桃腺などの臭いを発する可能性があるパーツを指で撫でて嗅いでみたり、着用していたマスクを嗅いでみたりといったセルフチェックの方法もありますが、口臭の強弱を自分自身で確認するのは容易ではありません。
客観的に測定するには、口臭チェッカーがおすすめです。最近では判定制度がアップし、価格も手頃なチェッカーが多く市販されています。口臭チェッカーは息を吹きかけるだけで臭いを検知する半導体センサーが内蔵されており、通常3~6段階でその強弱が判定されます。コンパクトサイズで軽量タイプのチェッカーは、外出先でも使えて便利です。
より確実で信頼のおける測定結果を望むなら、口臭外来での診査を受けることをおすすめします。 口臭測定機による検査だけでなく、舌の視診、唾液の採取・検査、口内湿度の測定、口腔内診査などによって、口臭の強弱だけでなく、その原因を探ることも可能です。

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口臭を予防・対策するにはどうすればいい?おすすめのケア方法

コップと歯ブラシ

ここまでは、口臭の原因やチェック方法をお伝えしてきました。つづいて、口臭の予防法・対策法を項目ごとに解説していきます。

正しく丁寧に歯磨きする

歯磨きが行き届いていないと口臭が発生しやすくなるため、正しく歯磨きをすることは非常に重要です。
奥まで届きやすくヘッドが小さめの歯ブラシを使い、磨き残しがないように自分で磨く順番を決めておきます。口臭を防ぐには、歯と歯の隙間、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大事です。寝ている間に細菌が繁殖しやすいため、寝る前は特に時間をかけて行います。
また、口臭予防に有効とされる歯磨き粉も多数販売されていますので、取り入れてみても良いでしょう。

デンタルフロスを使用する

歯磨きの際はデンタルフロスも使うことがおすすめです。歯ブラシでは歯間の汚れが十分に取れないこともあるため、なるべく1日1回、歯磨きの前か後にフロスで歯と歯の間の狭い隙間の汚れをかき出します。
歯間には口臭のもとになる細菌も多く潜んでいるので、フロスで取り除いて口臭予防につなげましょう。

舌苔を落とす

1日1回、朝の歯磨き時に、舌クリーナーで口臭の原因になる舌苔を取り除くことも効果的です。
鏡で舌苔が付着している場所を確認しながら、奥から手前に向けて舌苔をかき取るように3~4回動かします。強くこすると舌の表面が傷ついてしまうため、力を入れすぎずにやさしく行うことが大切です。
また、はちみつを舐めて舌苔を浮き上がらせるというケア方法もあります。スプーンですくったはちみつを舌の上で転がすようにして舐めるだけです。

マッサージをして唾液の分泌を促す

唾液腺をマッサージして唾液を出しやすくし、口臭の原因になる口腔内の乾燥を防ぐ方法もあります。部位別の3つのやり方をご紹介します。唾液腺マッサージについては、『小顔音読〜歯科医師が教える、魔法の早口ことば』で詳しいやり方を紹介しています。

耳下腺(じかせん)マッサージ

耳下腺は、耳の手前あたり(上奥歯あたり)にある唾液腺です。両頬の該当する位置に2~4本の指を当てて、後ろから前に向かって丸く円を描くように、やさしくクルクルと10回ほど動かして刺激します。

舌下腺(ぜっかせん)マッサージ

舌下腺は、下顎の先端にあるくぼみの部分に分布する唾液腺です。そろえた両親指をくぼみに当て、ゆっくり突き上げるように10回ほど押してマッサージします。

顎下腺(がっかせん)マッサージ

顎下腺は、顎のラインの内側に分布する唾液腺です。骨の内側にある柔らかい皮膚の部分を、耳の下から顎先に向かって5カ所ほど、上から順番に指先で押していきます。(各ポイントを5回ずつ程度)

食生活を見直す

暴飲暴食や乱れた食生活は胃腸への負担になり、口臭にもつながりやすくなります。口臭がひどいときは、あっさりした消化にいいものを食べ、揚げ物や刺激物は控えましょう。
腸内環境を整えるためには、ヨーグルト・納豆・味噌などの食材を積極的に摂ることをおすすめします。食生活を改善して、内側からの口臭対策につなげましょう。

緑茶やキシリトールガムなど

口の中の細菌をきれいにしてイヤな臭いを減らす、ポリフェノールを含むもの(緑茶やウーロン茶など)の摂取もおすすめです。
口臭予防に効果があるタブレットやキシリトールガムなどを活用するのもよいでしょう。

お酒やコーヒーなどは控えめに

アルコールやコーヒーは臭いの原因になりやすく、控えることも大切です。また、タバコに含まれるタールが口臭のもとになりますので、喫煙習慣のある方は、できる限り控えることをおすすめします。

マウスウォッシュや口臭予防スプレー

口臭ケア目的でマウスウォッシュやマウススプレーを選ぶなら、口臭原因物質の発生を抑える働きがある「塩化亜鉛」や、汚れが歯に付着するのを防ぐ「分割ポリリン酸」配合のものがおすすめです。
これらのケアアイテムは一時的に口臭を抑えてくれますが、使いすぎると口内トラブルを引き起こす可能性があります。かえって口臭が発生しやすくなることもありますので注意が必要です。

日常的なオーラルケア|重曹水うがい

オーラルケアの万能薬とも称される重曹水でのうがいもおすすめです。口内をアルカリ性に保つことによって、悪玉菌の繁殖を抑制し臭いのもとを減らします。

根本的な解決のために|専門外来を受診する

歯ブラシを持つ男性

口臭の根本的解決のためには、やはり医師に診てもらうのが最善策です。原因がわからないと何科の病院に行けばよいかわからないかもしれませんが、まずは歯科医院で「口臭外来」の検診を受けると良いでしょう。口臭の大半は〈虫歯・歯周病の治療〉と〈歯磨き指導〉によって解消または軽減できます。
蓄膿症の可能性を指摘されたり膿栓ができていた場合は耳鼻科へ、代謝異常が疑われる場合は内科へ行きます。

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ホワイトニングで口臭ケアできる?

鏡をみる女性

ホワイトニングをすると口臭予防になる、という説を耳にしたことがある人もいるかもしれません。しかし、気をつけたいのは、ホワイトニングという行為自体が口臭ケアになるわけではない点です。
では、なぜホワイトニングが口臭ケアにつながるという説があるのか、理由をチェックしてみましょう。

ホワイトニングの前に行うクリーニングが口臭ケアにつながる可能性がある

歯科医院でホワイトニングを行うときは、まず歯の状態や口の中の健康状態をチェックします。そのときに、必要に応じてクリーニングをするため、口臭の原因になる歯石やプラークが取り除かれます。その結果、口臭を抑えられる効果が期待できるのです。
なお、クリーニングは歯周病や虫歯の対策にもつながります。

ホワイトニングで使用する薬剤によっては口臭ケアにもつながる

ホワイトニングの薬剤自体に、口臭ケアにつながる成分が含まれていることもあります。
せっかくホワイトニングをしても、口の中の衛生環境がよくないと効果が長持ちしません。そのため、汚れを落としたり汚れをつきにくくしたりする成分が含まれる薬剤を使用している歯科医院もあります。
たとえば、分割ポリリン酸には汚れの再付着を予防する働きがあるため、口の中の衛生状態を良好に保つ効果が期待できます。

定期的なメンテナンスがおすすめ

ホワイトニングは「1回やったら終わり」と思わずに、定期的にメンテナンスを受けることをお勧めいたします。
口内を清潔に保つホワイトニングであれば、歯の白さのキープと口臭ケアもできて一石二鳥です。

口臭ケアは自分に合った方法で定期的に行いましょう

伸びをする女性

今回さまざまな口臭ケア方法をご紹介しました。自分にできそうなことから試してみてください。適切なケアを定期的に行って、口臭知らずの清潔なお口を手に入れましょう。
ミュゼホワイトニングでは、口腔内の清潔さを長持ちさせるポリリンホワイトニングを導入しています。口臭に悩んでいる方は、ぜひお近くのクリニックをチェックしてみてください。
ミュゼホワイトニングでは、従来のホワイトニングの悩みとされていた「強い痛み」「高額な施術費用」「厳しい飲食制限」といったデメリットを解決した、「ポリリンホワイトニング」による施術をすべてのクリニックで導入しています。
短鎖分割ポリリン酸を使用する施術には、漂白のダメージから歯を守ると同時に、コーティングにより汚れの再付着を防ぐなどのメリットがあります。
さらに、施術費用は 1 歯 550 円(1 回約 1 万円ほど)と大変リーズナブルにご利用いただける点が魅力です。

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監修歯科医師

医療法人財団匡仁会 理事長・歯科医師 末光妙子 日本大学松戸歯学部付属病院勤務後、一般歯科医院に勤務。虫歯の診療を続ける中で、大切な歯を守るためには予防歯科の普及と、より気軽に歯医者に通うことができる環境が必要と考え、ホワイトニング専門医師として活動を始める。2011年、虫歯予防の効果も得られるホワイトニングの普及のため、専門医院ミュゼホワイトニングの立ち上げに携わり、現在は同歯科医院を運営する医療法人の理事長を務める。

所属
医療法人財団匡仁会(恵比寿駅前デンタルクリニック池袋駅前デンタルクリニック
著書
『小顔音読~歯科医師が教える、魔法の早口ことば』
活動
歯科医院向けホワイトニング知識/技術研修の講師・大手企業での口元セミナー・地球こどもサミットや子どもお口電話相談等イベント出演など・8020運動をテーマとした予防歯科イベントの開催・歯科衛生士の接遇スキル・審美歯科の技術向上を目的とした歯科衛生士学校との教育提携・歯科フリーペーパー『FEEDNOTE』で歯科衛生士活躍をテーマにした執筆活動・オーラルケアアイテムの企画/開発/販売 他

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